仮想現実との対話
縛られたプロメテウス
小泉明郎
9/28(土)、9/29(日)
BMW GROUP Tokyo Bay
VRを用いてALS患者の記憶、感情、そして未来への想いを追体験できる作品
あいちトリエンナーレからの委嘱を受け、小泉明郎が WITH ALS の武藤将胤との協働によって挑んだ今作の出発点はギリシャ悲劇『縛られたプロメテウス』(アイスキュロス作)。未来を予見する能力を持ちつつも、ゼウスから火を盗み、人間に与えた罪で永劫の苦しみを味わうプロメテウス。この神話的時間から発想された近未来 の中で、観客は、自分とは異なる「他者」の感覚や感情を追体験する。VR によって身体と知覚を拡張させたその先で、私たちが経験するのは、ユートピアか、ディストピアか?2021年第24回文化庁メディア芸術祭アート部門で大賞を受賞。